2019年11月1日に,東京オリンピック・マラソン競技の札幌開催が正式決定されました.
数ヶ月前にチケット争奪戦が繰り広げられたばかりであり,マラソン観戦のチケットを購入した方にとっては,そのチケットをどうすれば良いか?払い戻し?振替?など気になりますよね.
今回は,オリンピックのマラソンチケットの払い戻しなどについて情報を集めました.また,札幌移転後の観戦についても調べました.
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オリンピックマラソンチケットの払い戻しは?
ドーハの世界陸上で,女子マラソンの棄権者数が4割に達したことに端を発したマラソンの開催地問題は,札幌での開催ということで決着しました.
ここで気になるのはチケットについてです.具体的な払い戻しについては,11月2日時点で情報はありませんでしたので,予想してみました.
男子マラソンは8月9日の予定で元々マラソンのみのため,払い戻しまたは優先振替の可能性もあります.
一方,女子マラソンは同日(8月2日)の他の陸上競技と一緒に観戦するチケットなので,単純な払い戻しという考え方ではない可能性があります.
女子マラソンと同じ日(午前中)に開催されるのは以下の種目です.
女子マラソン決勝 /女子ハンマー投予選 / 女子 マラソン表彰式 / 女子3000m障害予選 / 女子 走幅跳予選 / 男子円盤投表彰式 / 女子砲丸投決 勝 / 男子400m予選 / 混合4×400mリレー表彰式
ですので,払い戻しは受けつけられるでしょうけれども,一部払い戻しといった対応はないと考えます.
マラソン目当ての観客の方が,8月2日午前のチケットを手放すとすれば,2次募集以降のチケット数が増える可能性があるので,8月2日午前のチケットは,2次募集で当選確率が少し上がるかもしれません.
振替の可能性は?
オリンピックのチケットはかなりの争奪戦になっていましたので,当選者は振替で優先的にチケット入手の権利を得られるとの措置が取られる可能性がありますが,本当にそうなるでしょうか?
現時点での情報では札幌の大通公園をスタート・ゴールとして設定したルートを基本として検討されるとのことです.
そうなると,皇居で開催される予定の競歩のチケット販売がなかったように,チケット販売がない可能性が考えられます.
会場の収容人数,席の区分などの問題もあるため,チケット販売がない可能性の方が高いと考えます.
札幌開催のオリンピックマラソン観戦方法について
札幌に開催地が移転されましたが,観戦の際のポイントについて考えていきます.
まず,チケットについては,大通公園をメイン会場とする場合にはチケット販売がない可能性を考えています.
一方で,マラソンは,沿道を含めてある程度自由に観戦できると考えます.もちろん,規制がかかっていますし,完全にフリーというわけではないですが・・・.
次に開催時間ですが,ドーハの世界陸上の件を懸念して,東京開催が前提だった時にも開始時間を1時間はやめた6:00スタートとなっていました.
ということは,札幌開催の場合も6:00〜7:00といった早朝のスタートになるでしょう.
ちなみに具体的なコースは12月を目処に発表される予定です.
参考までに北海道マラソンのマラソンコースです.これと同じになるというわけではありませんので,ご注意ください.
次に問題になるのは,移動・宿泊についてです.
札幌市内のホテルの客室数は26,642室,定員は51,285人です(平成26年のデータ).
平成22年から平成26年のデータでは客室数も定員もほぼ横ばいなので,そんなに大きく増えているとは考えにくいです.
現時点でも,2020年7〜8月の主要な宿泊施設は,選手・関係者用にするため,宿泊予約を受け付けていないとの報道があります.
一般で宿泊施設を確保することが非常に困難になると予想できます.
では,どうやって観戦したらいいでしょうか?
ぱっと思いつくのは,近隣の都市に宿泊して移動する方法です.
ただし,マラソン競技は早朝にスタートするので,公共交通機関の中に動いているものは少ないですし,北海道は広いので移動時間がかなりかかります.
どこかに泊まってクルマ(レンタカー)で移動するのも,交通規制などの関係から難しいでしょう.
夜行列車も,到着時間が早朝ではないので除外されます.
個人的に現実味があるなと思うのは,夜行バスの利用です.
夜行バスであれば,函館・釧路・稚内を23:00頃出発し,札幌駅に5:30頃到着する便があります.
函館・釧路・稚内に宿泊施設が確保できれば,この便も同時に予約して,マラソン開始前に札幌に到着し,しかも札幌に宿泊する必要もありません.
日程は現時点では案の段階ですが,国際陸連は、男女マラソンを同じ日に行うことを前提として、来年の8月7日から大会最終日の9日にかけて3日間で行う案と、新国立競技場で陸上競技が始まる前の7月27日から29日、もしくは7月28日から30日の3日間で行う案の2つの案を検討しているようです.
日程が決まった後には,旅行代理店から別都市宿泊で貸切バス移動のプランなんかも出てきそうですね.
まとめ
東京オリンピックのマラソン競技の開催地変更が発表されました.
選手のことを考えての決定とのコメントですが,開催地変更に伴うチケット払い戻しや,開催の際の運営についても不透明な部分がまだまだあります.
世界から注目されているオリンピックですから,混乱ができるだけ少なく,また滞りなく大会が運営されることを切に願います.
最後までお付き合いいただきありがとうございました.
2019-11-02