日本で大人気のミニバンは,子供がいる家庭にとっては,運転しやすさ,使いやすさ,装備など,どの面でも痒いところに手が届く仕様になっています.
それは,ミニバンが売れ筋であるからこそ,ニーズをしっかりと反映して,各メーカーの屋台骨になっているからでしょう.
そんなミニバンを大きさで分けると,コンパクトミニバン・ミドルサイズミニバン・Lサイズミニバンに分類することができます.
家庭のニーズに合致する確率が高いミドルサイズミニバンが販売台数が多いですが,普段使いで女性が運転する機会が多い場合には,取り回しやすいコンパクトミニバンを選ぶケースが多く,代表車種であるトヨタシエンタはミニバンの販売台数ランキングでは3位,ホンダフリードは同4位と高い人気を誇っています.
このコンパクトミニバンの中で,ホンダフリードが2019年10月18日にマイナーチェンジして販売が開始されます.
今回は,マイナーチェンジするフリードについて情報を収集し,その価格や実用性について予想してみました.
Contents
フリードがマイナーチェンジ!
ホンダフリードは,スライドドアを備えた5〜7人乗りのコンパクトミニバンです.5人乗りは2列シート(フリードプラス)で,6人以上乗りの場合は3列シートの設定です.
「ちょうどいいを,もっと,みんなへ.」というキャッチコピーで,取り回ししやすいサイズにも関わらず,広い室内空間であり,また運転時の視点も高いことで,普段使いするミニバンとしては本当にちょうどいい!です.
このフリードが,2019年10月18日にマイナーチェンジして販売されます.
主な変更点は以下です.
- フロントグリルやバンパーのデザインが変わり洗練されたデザインに進化
- 安全支援システム「Honda SENSING」を全グレードで標準装備
- 新たに後方誤発進抑制機能を追加(安全支援システム)
- クロスオーバースタイルのCROSSTAR(クロスター)を設定
デザイン
まずデザインから.上が現行のフリード,下が新型のフリードです.
Hondaホームページより引用
両方正面からの画像ではないので比較が難しいですが,新型はキリッとした印象になった感じですね.個人的には,Lサイズミニバンであるエリシオンに似ている印象かなと思います.サイズは違いますが,力強い印象があり現行モデルとは印象が違いますね.
安全装備
今回のポイントは,全車種に安全支援システムであるHonda SENSINGが標準装備されたことと,新たに後方誤発進抑制機能が追加されたことです.Honda SENSINGの主たる機能は以下です.
- 後方誤発進抑制機能(不注意による急なバック発進を防ぐ)
- (前方)誤発進抑制機能(不注意による急発進を防ぐ)
- 衝突軽減ブレーキ(いわゆる自動ブレーキ)
- 歩行者事故低減ステアリング(前方の歩行者を避けるようにハンドルが切られる)
- 先行者発進お知らせ機能(前の車が発進すると知らせてくれる)
- 標識認識機能(クルマが標識を認識して知らせてくれる)
- 路外逸脱抑制機能(車線をはみ出しそうになったらハンドルを切ってくれる)
- アダプティブ・クルーズ・コントロール(前のクルマについていく)
- 車線維持支援システム(車線を認識してハンドル操作を補助してくれる)
たくさんの機能が付いてますね.安全を支援してくれるのは,運転する側も同乗者もそして周りのクルマや歩行者にとっても安心感が増します.これだけの機能が標準装備だと値段が高くなるような気がしますが,安全には変えられないとも言えますね.
クロスターの設定
近年は,車高が高くてスタイリッシュなSUVが人気ですので,フリードにもSUVに近づけたようなグレードが設定されました.それがクロスター(CROSSTAR).
Hondaホームページより引用
車高が高めで,メッキグリルやバンパー下部のメッキ仕様,LEDフォグライトなどの専用デザインであり,アウトドアにも最適な仕様・デザインになっています.
アウトドアプロデューサーでネイチャーインタープリンターの長谷部雅一さんによるフリードクロスターのスペシャルサイトも開設されているので,こちらもチェックしてみてください.
価格や実用性は?
フリードのマイナーチェンジ後の販売価格は,2019年9月1日時点では公表されていませんでした.
現行のフリードは,車両本体価格が188万円〜285万円です.現行フリードで最も価格が安いグレードはBで,Honda SENSINGが装備されていません.
今回のマイナーチェンジで全グレードにHonda SENSINGが装備されるため,最も安いグレードの価格は少し上がると予想されます.
Honda SENSINGの搭載車種が増えているので,スケールメリットで価格を据え置いて欲しいな〜というのが正直なところですね.
ということで,価格帯の予想は198万円〜300万円かなと思います.最低価格が200万円を超えると,ちょっと高いなっていう印象を与えると思いますし,戦略上200万円は超えない設定にすると思います.
新しく設定されたクロスター(CROSSTAR)は,専用の外観やホイールなどを装備しているため,250万円くらいの設定になるのではないかと思います.これは全くの勘です.
では実用性はどうでしょう?
基本的な設計や装備は,現行モデルと変わらないですし,そこに安全装備が加わる形になるので,引き続き実用性は高いと考えられます.
新設定のCROSSTARは,車高が若干高いのでより運転はしやすいでしょう.
もし後部の荷室が防水・防汚加工が施されているのであれば,とても使い勝手がいいと思います.アウトドアに限らず,子供の自転車を積んで移動したり,外で遊んで泥だらけの子を載せたりすることが想定されますので,防水・防汚加工のシートや内装を設定できるオプションがあれば是非つけたいところですね.
私が買うならこれ!
現時点での情報では詳しいグレード設定は見つけられていませんが,私がオススメするのは,フリードCROSSTARのガソリン車の5人乗りです.
フリードの売りのひとつは3列シートですが,やはり3列目は広いといってもコンパクトミニバンには限界があるので,3列シートならミドルサイズ以上の方がいいと思います.
なので,フリードでは3列目がなくて荷室が充実する5人乗りです.我が家の家族構成(夫婦と子供2人)も5人乗りを選んだ要因です.
CROSSTARをオススメするのは,普段使いとレジャーの使い勝手が両立しそうだから.アウトドアに出かける際にも家族で遠出する際にも,高めの車高は運転しやすいというメリットがあります.あとデザインがいいですね(ここは完全に好みの問題ですが).
ガソリンエンジンをオススメするのは,ハイブリッド車は販売価格が高いということと,燃費の良さだけで価格差を埋める(元を取る)ことは難しいからです.現在のハイブリッドは故障しにくいとは思いますが,それでもガソリンエンジンに比べると機構が複雑ですし,問題がでる確率は高くなります.なので,ガソリン車です.
まとめ
2019年10月18日にマイナーチェンジして販売が開始されるフリードについて調べてみました.
現行のフリードは,取り回しやすさや室内空間の広さで人気が高く,それに洗練されたデザインと安全装備の充実をはかった新型は,是非乗ってみたいと思わせる1台ですね.
なお,2019年10月は消費増税が予定されているので,現行モデルと比べると販売価格以上に割高感が伴ってしまう可能性が非常に高いですね(実際の価格は2019年9月1日時点で非公表).その点も考慮すると,現行のフリードを今買うというのもアリかもしれません.
みなさんのクルマ選びの参考になれば幸いです.
2019-09-01
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