つんく♂さんが「Japanese Season Color 〜四季多彩〜」という楽曲を作曲し,和太鼓グループである「彩」をプロデュースしたことが話題になっていますね.
四季多彩という楽曲は,和太鼓と篠笛で四季の情景が見事に表現されており,その力強さと表現力が目を引く作品です.日本のエンターテイメントとして世界で活動している「彩」の魅力を,名プロデューサーであるつんく♂さんが見事に引き出している楽曲ですね.
この『四季多彩』という楽曲で篠笛を吹く金髪のメンバーは岡本峻一さんといいます.
最初にこのMVを見た時に,私自身にはとても印象に残ったメンバーでした.そこで,この岡本峻一さんの経歴や加入秘話について調べました.
Contents
岡本峻一の経歴は?
岡本峻一さんは,1993年9月30日生まれのB型です.
「彩」HPより引用
彩のHPの写真では黒髪ですが,今は金髪です.
#和太鼓彩 のYouTube番組 #彩チャンネル が公開となりました♪
ぜひご覧ください☆▶コンテンツ
・2019年加入メンバーの特訓
・和太鼓グループ彩コンサート in 木更津 pic.twitter.com/coAn47URmU— 和太鼓グループ彩 -sai- (@wadaiko_sai) September 11, 2019
彩チャンネルの第96回のコンテンツでMC(左側)を務めている方です.
出身はなんとドイツ!
お父さんが電機メーカーの営業担当で,海外赴任をされていたことから,12歳になるまでの半分くらいを海外(ドイツ・アメリカ・ブラジル)で過ごしています.
出身高校は「彩」の代表をされている葛西啓之さんと同じ桐蔭学園です.
東京大学在学中にも,海外留学としてドイツの大学に留学をしています.情報はありませんでしたが,きっと英語とドイツ語が堪能なトリリンガルなんでしょうね.
大学卒業後は,大手ITメーカーである楽天に就職されています.広告の営業などを担当していました.
そして,就職から2年後の2018年4月から専任メンバーとして「彩」で活動しています.
現在は,「彩」の演者・運営を担当するとともに,和文化コンテンツの提供による普及活動・和太鼓の指導などを手掛ける「和文化プロダクション」の代表者としても活躍されています.
岡本峻一・和太鼓との出会い
岡本峻一さんのHistoryを紐解いていくと,人間味溢れる人柄が伝わってきます.
まずは,和太鼓部との出会い.
中学時代に,母親から「高校に上がったら和太鼓部に入ってみたら?」と言われたのが最初のきっかけだったそうです.「和太鼓部ってふんどし巻いて太鼓叩くの?」なんて敬遠したので,和太鼓部に入ろうという想いはその時はなかったそうです.
次に,高校入学時の部活紹介で和太鼓部の演奏を聞きます.ここでは,「和太鼓部ってふんどしじゃないんだ」ということを確認して終了.まだ入部には至りません.
そして,“母親に和太鼓部に見学に行かされる友達の友達”の付き添いで,和太鼓部の見学に行ったのが最終的な入部のきっかけになったそうです.
ですが,その時感じたこととかは覚えていないそうです….でも,太鼓を叩いた瞬間感じるものがあったのは事実で,見学に行ったその日に入部を決意し,家で素振りをしていたとのことでした.
高校時代の岡本峻一さん(一番左):彩HPより引用
こうして,和太鼓と出会い,和太鼓にのめり込む生活が始まったのです.
岡本俊一の留学先・ドイツでの意識変化
高校卒業後は,大学2年生の時に1年間ドイツに留学しています.
残念ながらどこの大学かなどの情報は見つけられませんでした
留学時代には,アウシュビッツの強制収容所や第二次世界大戦時のドイツの考え方を学ぶことで,世界平和を意識していきました.
岡本さん自身が中学時代にいじめを受けていた過去があるのも,世界平和に目を向けるひとつのきっかけだったそうです.
世界平和はとても大きな目標ですが,岡本さんは個人単位でのコミュニケーションに落とし込んで,個人間の対立について勉強を進めていきます.その結果作成した卒業論文は,優秀卒業論文にも選ばれました.
生まれてからの海外生活での異文化経験と,自らの留学時の体験から,世界平和を個人の関係性に落とし込んだ形になっています.
壮大な論文!
無邪気な表情の中に,真面目で芯の強い真っすぐな想いです.
岡本俊一の楽天入社から彩加入の話
岡本峻一さんが「彩」への入団を決めたのは大学3年生の時.就職のためのインターンが始まる時期です.
この時には,太鼓で食べていくことも意識していたそうですが,結局卒業後には企業に就職することを決めました.
その理由は,「太鼓で食べていきたい」以上の目的がわからなかったことと,「母親の反対」でした.実は岡本さんは,大学1年の時にお父さんが逝去されていて,大学に加え留学も面倒もお母さんがみてくれていたのです.
お母さんへの恩ももちろんですが,「これまで自分のことをサポートしてくれていた母親が初めて泣いて反対した」ということが大きかったとのこと.
目的を考えるところが,本当に真摯で誠実だなと感じますし,母親から反対されたエピソードはかなりインパクトがありますね.私も母子家庭なんで,「自分の人生だから自分の好きにする!」って言えない気持ちはとてもよくわかります.
早朝から深夜まで仕事漬けだったサラリーマン時代にも,週末は和太鼓を叩き続けた岡本峻一さん.
彩HPより引用
「彩」での兼業活動を通じて,大学卒業の時に答えを出せなかった「和太鼓をする目的」の答えを見出します.
それは,
- 太鼓をもっと多くの人に好きになってもらいたい。そのためにできる事を全部したい
- 太鼓を通じて世界を平和にしたい
でした.壮大ですね!
世界での生活を経験した岡本さんだからこその壮大なテーマ!
この答えが見つかってから,専任組として活動を開始することになりました.
このエピソードを語る岡本さんは,自身の変化を以下のように語っています.
「太鼓が好きだ、太鼓を叩きたい」という感情は、
太鼓を始めて以来、常に自分の中にありました。でも、それはきっとまだ衝動ではなかったと思います。
衝動とは、自分の中にある、抑えきれない強い感情の事を指すと思います。
就職活動をするまでの自分は、太鼓を叩きたいという感情を抑え込んだことはありませんでした。様々な事情がある中で、「太鼓の道を選びたいけれども、選べない」と自分に言い聞かせ、でも一方で「太鼓が好きだ、太鼓の道を選びたい」という自分の感情も絶対的にあり、、。
相反する二つの感情のせめぎあいの中で、和太鼓に対する感情はますます強くなり、衝動と呼ぶに足るものに至ったのだと思います。彩HP Historyより引用
そのまま彩の活動に参加していたらここまで至らなかったのではないかと感じてしまいます.一度就職した会社でもメンタル的に不調になった時期もあったそうで,そういうものを乗り越えたからこその結論,そしてそういう経験が演奏の深み・感動につながるんでしょうね.
衝動!
自分の人生でも大事にしたいです.
まとめ
いかがでしたでしょうか?
岡本峻一さんは,和太鼓に心奪われて和太鼓を始めた高校時代から,和太鼓と就職の選択を迫られた時の悩み,そして最終的に手に入れた和太鼓への衝動と,とても人間味あるエピソードが満載です.
これからも,この人間性を爆発させた魂のこもった演奏を聞かせてもらえるのではないかととても期待してしまいます.
つんく♂さんがプロデュースした,和太鼓「彩」の『Japanese Season Color 〜四季多彩〜」は,東京国際フォーラムでの『SAI WORLD』で初生演奏を迎えます.
『SAI WORLD』のチケットは,SS席・S席はすでに完売ですが,A席なら入手可能のようです.
岡本峻一さんを始めとする「彩」のメンバーの熱い想いのこもった演奏を聴きに,足を運んではいかがでしょうか?
『SAI WORLD』のチケットはこちら.
2019-09-17
岡本峻一さんは,1分すぎくらいにアップで登場します!
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