最上稲荷は、日本三大稲荷のひとつに数えられており、岡山で人気No.1の初詣スポットです。
例年の初詣ではお正月の三が日で約60万人が訪れます。
初詣の参拝客はあまり途切れることはなく、大晦日の夜〜元旦の夕方くらいまではずっと混雑しています。しかも交通規制が敷かれており、国道180号線から見える大鳥居から県道241号を登っていくルートが一方通行になります。
周辺道路(国道180号線)もこの時間にかなり渋滞しますので、ゆったりと行くのであれば、1月2日や3日の早朝(4:00〜9:00)か夕方以降(17:00〜)を狙うと比較的すいている可能性が高いです。なお、3が日はお守りを販売しているところは24時間開いています。
最上稲荷は、「五穀豊穣」「商売繁盛」「開運」など様々なご利益がありますが、中でも有名なのは良縁を引き寄せる「縁結び」のご利益です。
お参りの際には、心静かに合唱し「南無妙法蓮華経」を唱えましょう!
では、詳しくお話ししていきます。
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最上稲荷の渋滞・混雑やその回避法は?
最上稲荷は,その正式名称が「最上稲荷山妙教寺」であり、日本三大稲荷のひとつに数えられます。岡山でトップの初詣スポットで、初詣には例年約60万人の参拝客が訪れます。
主要なアクセス経路は国道180号線から、大鳥居をくぐって県道241号線を北上するルートです。三が日は交通規制でこのルートが一方通行になり、周辺の脇道のルートは全て封鎖されますので注意が必要です。
ルートが限られ交通規制がかかるため、例年大晦日の夜から元旦の夕方くらいまで、周辺道路(特に県道241号線)はかなりの渋滞が予想されます。3日間で60万人の参拝客ですから、想像を絶しますね。
しかも今年は,年号が令和に変わった最初のお正月ですので、初詣は元旦からと考えている方も多いのではないでしょうか。ですので、大晦日から元旦にかけての渋滞は例年よりも激しいものになる可能性があります。
これらのことから、12月31日の21:00〜1月1日の15:00までは特に参拝客が多く、渋滞もかなり激しいと予想できます。
また、三が日も特に日中(9:00〜16:00くらい)は渋滞が見込まれます。
ということは、最上稲荷への参拝を考えているけれど渋滞はイヤ!という場合は、元旦は避けましょう。
三が日はお守りなどを24時間購入することができますので、1月2日や3日の早朝(4:00〜9:00)か夕方以降(17:00〜)を狙うと比較的すいている可能性が高いです。
公共交通機関を利用することで渋滞のイライラを回避することができますが、岡山県の日常の足はもっぱらクルマなので公共交通機関の運行頻度は高くありません。しかも最上稲荷は最寄り駅の「備中高松駅」からかなり距離があり、上り坂でもあります。
渋滞にはまるのはイヤだしある程度予定通りに行きたい!とか、どうしても新年のカウントダウンを最上稲荷で過ごしたい!とか、体力に自信があって多少歩くくらい苦にならない!といった場合は、選択肢としてアリです。
なお桃太郎線は、大晦日から元旦にかけて臨時列車が運行予定です。
1:10岡山発の列車から1時間に1本のペースで臨時列車が出ます。通常運行の時刻表と併せると、大晦日〜元旦は終日1時間に1本以上の列車が運行します。
では、最上稲荷の歴史と御利益について見ていきます。
最上稲荷の歴史は?
最上稲荷は、天平勝宝4年(752)に報恩大師が八畳岩でご本尊の最上位経王大菩薩(最上尊・最上さま)を感得されたことに始まります。
報徳大使は、当時の天皇である孝謙天皇の病気平穏の勅命を受けて、吉備山中で修行に励まれ、そのことで天皇は全快したといわれていますので、そのご利益の大きさが伺えます。
最上稲荷のある備中高松は、戦国時代に羽柴秀吉の水攻めがあった場所であり、最上稲荷もその戦火によって消失しました。
しかし、ご本尊の最上さまだけは難を逃れたため、1601年に池上本門寺から招聘された日円聖人によって、稲荷山妙教寺として再興されました。
明治初年には、廃仏毀釈(はいふつきしゃく)という仏を破壊して釈迦の教えを壊すという運動が起きましたが、その際の被害を免れた岡山で唯一の寺社で、神道(しんとう)と仏教を融合した形の祭祀形態が残っています。
このため、お寺でありながらそのシンボルが大鳥居であるという、神道と仏教が共存した形がとられています。
https://twitter.com/k_doldol/status/1132539381762465793
大鳥居は、国道180号線から県道241号線に入ってすぐのところにありますから、最上稲荷の本殿とは結構距離が離れています。
さて、様々な困難があったにも関わらず、ご本尊を守り続けることができた最上稲荷には、どのようなご利益があるのでしょうか?
最上稲荷の御利益は?
最上稲荷のご本尊である「最上位経王大菩薩」は、「五穀豊穣」「商売繁盛」「開運」など多くの福徳をそなえており、「不思議なご利益をお授けくださる最上さま」として多くの信仰を集めています。
すなわち、最上さまはその人に応じた願いを叶えてくれますので、試験前の方であれば合格祈願、病気の方であれば病気平穏といった形です。
最上稲荷本殿。
やっぱりすごい。
ここでもお願いです pic.twitter.com/rBk54Hskg6— goma (@goma07132013) August 13, 2016
お参りの際には、「心静かに合唱し『南無妙法蓮華経』を唱える」のが正式です。
様々な願いを叶えてくださるという最上さまですが、特に有名なのは「縁結び」です。
一般的に縁結びと聞くと恋愛関連の縁を想像する方が多いと思いますが、最上稲荷の「縁」は、恋愛に限らず様々な人との縁をさしています。
しかも、縁切りと縁結びの両者を行う「両縁参り」が有名です。
縁切りというと少し怖いイメージがでるかもしれませんが、良縁を呼び込むためにはまずは現在のしがらみを一度断ち切ることが大事との考え方です。
最上稲荷の縁の末社、お参りに来ました。。。 pic.twitter.com/9l2AjJZ9rl
— JA4OPW Taka (@ja4opw) March 15, 2018
両縁参りは「縁の末社」で行うもので、正式な作法があります。
毎月7日には、その両縁参りを体験する催しもあるので、何かをスタートさせる時には正式な両縁参りを行い、清々しい気持ちでスタートするのが良いでしょう。
両縁参りを行うのは縁の末社であり、その詳細はこちらで確認できます。
まとめ
岡山で1番の人気初詣スポットである最上稲荷の混雑予想や混雑回避、その御利益について紹介しました。
混雑(特に渋滞)を避けるためには、1月1日の参拝はやめておき、1月2日や3日の早朝(4:00〜9:00)か夕方以降(17:00〜)を狙うと比較的すいている可能性が高いです。
また、元旦に渋滞を回避して参拝したいのであれば、駅からは結構距離がありますが、桃太郎線の「備中高松駅」から歩くというのもひとつの案です。片道40分程度の上り坂であることを踏まえた上でご検討ください。
御利益は、「五穀豊穣」「商売繁盛」「開運」とされていますが、人々を救ってくださる最上さまなので、どんな願いでもご助力をいただけることでしょう。
特徴的なのは、両縁参りと言われる、縁切りと縁結びの両者を行う参拝法です。毎月7日にお坊さんと両縁参りができます(詳細はこちら)。
渋滞不可避ですが、その人気に裏打ちされているように、新年のスタートを迎える場所としては最高です!
新年は最上稲荷へ!
最後までご覧いただきありがとうございました!
2019-12-19
なお、最上稲荷のすぐ近くには桃太郎伝説のモデルである「大吉備津彦命」が祀られた吉備津神社がありますので、そちらもチェックしてみてください。
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