雑多な話

ナルコレプシーはどんな病気?症状や検査法・原因をわかりやすく解説

昼間、仕事中や授業中にをついうとうと・・・。「昨日、夜更かししたからかな〜」とか「疲れているからかな〜」とか、原因が思い当たる時もあるでしょう。

しかし、病気で起きていられない方もいらっしゃいます。

その病気のひとつが「ナルコレプシー」です。

 

ナルコレプシーは「居眠り病」とも呼ばれます。その名の通り、昼間にすごく眠くなる病気です。つまり、主な症状は昼間の強い眠気です。

居眠りをしていると、「怠けている」とか「緊張感が足りない」と言われてしまうことがありますよね。起きていようとしても、しっかり寝ているのに、眠りに落ちてしまう患者さんにとっては、とてもつらいことです。

ストレスが多い現代なので眠れない方もいらっしゃることから、「眠れるだけマシ」という話をされることも考えられますが、そういった言葉も患者さんにはつらいことです。

なので、居眠りが多い方に対しては、「ナルコレプシーという病気がある」ということを踏まえて、話を聞くことも大事ですね。

 

ナルコレプシーかもしれないと思ったり、最近どんだけ寝ても眠いという状況がずっと続いている場合は、専門の病院で検査をします。大きな街にはたいてい「睡眠クリニック」があるので、ネットで調べればヒットします。

検査をする前に、まずは問診です。眠気についての質問票を書きます。日常生活の場面(本を読んでる時とか信号待ちとか)で感じる眠気の強さを4段階で答えるものが一般的です。その質問の結果を踏まえて、より専門的な検査に進むかが判断されます。

検査は、ちょっと暗い部屋で「起きていて」という指示をもらった上で、寝落ちるまでどのくらいの時間かかるかを測定します(他の方法もあります)。その時、頭に装置を付けて、その方が本当に眠っているのか?ということを、医療関係者が判断します。

なお、ナルコレプシーの原因は、頭の中で「起きろ!」という指示を出す司令塔が働けなくなっていることです。もう少し具体的にいうと、「オレキシン」という物質を作ることが難しくなってしまい、「起きろ!」という指令が出せなくなってしまいます。

 

では、詳しく解説していきます。

 

Contents

ナルコレプシーの症状は?

ナルコレプシーは、昼間(起きておくべき時)に強い眠気を感じる病気で、「居眠り病」とも言われます。

「居眠り」というちょっと軽い感じの別名をもつ病気ですが、その症状はかなり過酷です。なにせ、起きていたいのに起きていられないほどの強い眠気をいつも感じているのですから。

加えていうなら、強い眠気といっても、普通の方が感じる“強い”眠気とはレベルが違います。一説には「爆発が起こっても起きない」というくらいすごい!そうです。患者さんの感じている強い眠気と、健康な方が感じる強い眠気は、レベルが違うということでしょう。

実際、眠気の強さは経験しないとわからないので、理解することは難しいですよね。

 

ナルコレプシーの症状は、強い眠気だけではありません。

まず、眠る病気なので「ずっと寝ている」と思いがちですが、実は夜は眠れていません。

昼間の眠気も、ずっと眠いと言いながら1時間ほど寝るとスッキリする場合があるそうです。でもまた1時間くらいすると眠くなっていく、その繰り返しです。実は1日に眠っている時間は、健康な方とあまり変わらないとか。

ということは、夜も眠くなったり起きたりを繰り返していて、眠りの質はよくありません。

 

眠り関係以外の症状もあります。それは「情動脱力発作」という症状です。

情動脱力発作は、怒ったり、笑ったり、泣いたりといった感情が大きく動いた時に、全身の力が抜けて立てなくなってしまう症状です。

この症状は、寝ているわけではないそうなのですが、周りから見れば「いつも居眠りしてて、今度は急に眠った!」という印象になりますね。

 

眠気と情動脱力発作の怖いところは、何か作業やクルマの運転をしている時にこの症状が現れてしまうと、すごく大変です。事故の原因になるでしょうし、危険がつきまとってしまいます。加えて、作業の効率が悪いので、生産性が下がってしまうため、一緒に働いている方からは「怠けている」とか「ちゃんと仕事をしない」といった評価を受けてしまい、社会的な地位が下がってしまいます。

昼間だけでなく、夜には先ほど紹介したように寝たり起きたりを繰り返すことで、疲れが残ったり、悪夢を見たり金縛りにあいやすかったりします。

 

こういった症状がでてしまうと本人は本当にしんどいですが、周囲から見れば「怠けている人」になってしまうので、患者さんは精神的にも辛い思いをします。まずは、こういう病気があるということを知ることが、患者さんにとっても周囲にとっても大事なことだと感じます。

では次に、検査方法について簡単に紹介します。

 

ナルコレプシーの検査方法は?

この項目ではナルコレプシーの検査方法について紹介しますが、概要の部分にとどめますので、実際にはお医者様から詳細を聞いてください。また、順番ややり方が違う場合もあることをご了承ください。

 

まず、眠気の強さを考えるために質問票を書きます。例えば本を読んでいる時、信号待ちをしている時などにどのくらいうとうとするか(眠ってしまうか)について自分の感覚で答えます。8つの質問に対して4つの選択肢から回答して、点数が高いと昼間の眠気が非常に強いという判断になります(実際の質問票はこちら)。

この質問票で点数が高い場合(もちろんお医者様の判断混みで)、本格的な検査に移ります。

検査では、薄暗い部屋で「起きていてください」という指示のもと安静にして、眠るまでの時間を測定します。眠っているかどうかの判断は、頭に装置を付けて「脳波」をとり、医療関係者が判断します。20分を1回として、2時間おきに4〜5回繰り返し、眠るまでの時間の平均値を計算して判断します。

余談ですが、脳波というのは脳の活動を捉える方法の1つで、心電図みたいな波が装置に出てきます。その波の特徴で眠っているかどうかを判断します。

 

さて、ほかにも検査はあります。眠っている時にどういう眠りをしているのかを判断する検査です。

終夜ポリグラフという検査で、一晩病院で過ごして、眠っている時の脳波や心拍数、呼吸の状態などいろんなデータをとります。

この検査は、眠っている時に数秒から1分程度呼吸が止まってしまう病気(睡眠時無呼吸症候群)かどうかを判断するためにも重要です。

眠る環境が変わると眠れなくなる方もいらっしゃるので、検査に数日を要する場合もあります。

 

検査をして、ナルコレプシーとなれば、薬を処方されたり生活習慣を指導されたりといったことで対応することが予想されます。

一方、睡眠時無呼吸症候群であった場合には、夜の呼吸停止による酸素不足を補うために、口にマスクをして空気を肺に送り込む装置をつけて治療する可能性があります。

実際の治療はお医者様の指示に従ってください。

 

では、ナルコレプシーの原因にも触れます。

 

ナルコレプシーの原因

ナルコレプシーは、脳の中にある「起きろ!」という命令を出すための物質がなくなることによって生じます。

この「起きろ!」という命令を出す物質は「オレキシン」という名前です。

ナルコレプシーの患者さんは、このオレキシンを創る細胞が働けなくなってしまっているために、起き続けることが難しくなっています。

ナルコレプシーの患者さんは、10代前半に発症するケースが多いと言われています。ただし、前述のとおり、「ただの居眠り」と思われることで、病気であることに気づけず、病気なのに治療を受けることができないという場合があります。

周囲の理解というのは大事ですね。特にご両親が気づかなければ、病院にいくこともできませんからね。知っているというのはとても大事です。

そもそもなぜオレキシンを創る細胞がなくなるのか?ということはわかっていません。自分の体を守るための細胞(免疫細胞)が、オレキシンを創る細胞を間違って壊してしまうという説もありますが、はっきりしたことはわかっていません。

早く見つけて、薬などで対処することが第一です。

 

まとめ

今回はナルコレプシーという病気について調べました。

居眠りと取られる可能性がある症状ですが、実は重大な症状です。

怠けているわけではないのにそう思われるというのは、人間的に非常につらいことですので、患者さんのためにも周りが理解することが大事です。

知らなければ、病気かもという気づきがないので、眠りに落ちてしまう病気があるということをまずは知ることが大事だと感じます。

自分の思っている辛さは周囲にはなかなかわかりません。

こういう病気かもしれないという想像力を働かせるのが大事ではないかと思う次第です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

2020-01-29