雑多な話

サイボウズKintoneをわかりやすく解説!コロナ患者管理に応用

2020年4月22日に、大阪府の吉村知事が、IT企業のサイボウズと新型コロナウィルス患者の対応状況管理システムを開発したと発表しました。

新型コロナウィルスでは、患者さんの状況把握などを電話連絡などを用いて実施しているようで、保健所や医療機関の業務量は当然患者さんの増加に伴いどんどんどんどん増えてしまいます。

では、大阪府とサイボウズが開発し、自治体に提供準備があるというシステムはどのようなシステムなのかという概略を、kintoneというシステム概要を含め、わかりやすく解説していきます。

 

Contents

大阪府とサイボウズが開発した管理システムは?

大阪府の吉村知事が、2020年4月22日の深夜に以下のツイートをしました。

このシステムは、サイボウズが開発した「kintone」というシステムをベースにして、新型コロナウィルスに感染した患者さんが自身の健康状態を報告することで、その状況を一元管理し、保健所の職員さんや自治体の担当職員さんが即時把握できるシステムです。

 

サイボウズのKintoneとは?

では、まずサイボウズのkintoneというシステムの概要について簡単に紹介します、

 

サイボウズのkintoneというシステムは、企業内・企業間の情報管理とコミュニケーションを一元化するシステムです。

 

会社の情報管理には、サーバが用いられることが多いと思います。この場合、サーバ内にいろんな情報のファイルがたくさんあって、どこにあるかわからないといったことや、集計方法が異なっていたりして、同じデータでも見え方が違うとか、ファイルをメールでやりとりしていたら先祖返りしてたとか、そういうことって結構ありませんか?

 

サイボウズのkintoneというシステムは、これらの情報を一元管理して、しかもSNSのように簡単にコミュニケーションできる機能も備えたものです。

コミュニケーションと情報管理が1つのシステム内でできることから、情報についての重複や誤解が少なくなり、進捗状況や最新情報をみえる化することに役立ちます。

kintoneの概要は以下の動画をみてください。

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大阪府とサイボウズが開発したシステムの概要

続いて、大阪府とサイボウズが開発したシステムの概要について、簡単に説明します。

 

いままでは、新型コロナウィルス感染者の状況などは電話で聞き取りしたり、メールで情報収集して把握していいました。この場合、電話で聞き取った情報を入力したり、メールの内容を転記する必要があり、しかも、エクセルなどに入力したものを、今度は自治体の職員がまとめて公表するということになるので、かなりの手間がかかっていました。

 

しかし、今回吉村知事・サイボウズが発表したシステムでは、患者さんの情報を患者さん自身が入力し、その情報がkintone内で集約されます。

そして、この情報を保健所の職員さんや自治体の職員さんがリアルタイムに確認することができます。

システム概要は以下のとおりです。

サイボウズのプレスリリースから引用

 

患者さんの情報入力は、サイボウズと連携したFormBridgeというアプリですすめるので、患者さんはスマホなどで簡単に情報を入力できます。

また、kintoneの上で集計した上で、各保健所・自治体の中での情報共有が可能なので、対策をする際にも最新の情報をもとに議論が可能です。

もちろん、聞き取り調査も重要ですが、より重要な変化のある患者さんを優先できたり、職員の方の入力ミスなどのリスクを低減できる可能性が考えられます。

 

すなわち、以下のようなメリットが考えられます。

  1. 患者さん自身が情報入力することで、聞き取りと入力の手間を省ける
  2. 情報を同じフォーマットで一元管理できるので、集計の手間が省ける
  3. 患者さんと保健所職員さん、各保健所と自治体の情報共有の手間が省ける

刻一刻と状況が変化する場合には、情報は正確さとスピードが命ですから、即時情報が取り出せるようなシステムの方がよいですよね。

 

なお、システムの詳細や開発経緯などは、2020年4月23日よりYouTubeで生配信されました(以下はその配信動画)。

今後拡大の可能性も否定できませんので、関係者の負担軽減のためにも、検討の価値はあるように思いますし、kintoneはいろんな応用の可能性があるシステムのようなので、他にもITで効率化できる部分があれば、働き方改革にも繋がりますね。

良し悪しは使ってみてわかるところもありますが、まずは知ることからですね。

 

 

まとめ

2020年4月22日に発表された、新型コロナウィルスの情報管理用のシステムについて、その概要を解説しました。

 

台湾はITシステムを利用して、感染情報などを管理し、コロナウィルスの新規感染者を早い段階でゼロにもっていきました。

 

日本でも、こういうシステムを活用して、情報を把握することで、医療関係者や保健所・自治体職員の負担が低減するのではないかと思います。もちろん、情報をもとに適切な対策が打てれば、早期収束の可能性が高まります。

 

このシステムが最善かどうかは使ってみてわかることになりますが、同一のシステムの中で各自治体が情報を取得するようになれば、解析も容易になり、対策も打ちやすくなる可能性がありますね。

 

医療関係者や各種関係者の方々の奮闘には本当に感謝しかありませんが、こういったシステム活用によって業務負担が減ることなどが、この事態の早期収束につながればいいな〜と。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

2020-04-23