クルマの話

新車購入でディーラーに行こう!そのポイントとやるべきこと

新車を購入する際に真っ先に思い浮かぶのはディーラーですね.

ディーラーとは,特定のメーカーの新車のみを扱っているお店のことで,「トヨタのお店(トヨペット)」とか「ホンダのお店(Honda Cars)」などの,クルマのメーカーのロゴが前面に出ているお店のことです.

今回は,このディーラーに行って新車を購入する際のディーラー選びのポイントディーラーで必ずやって欲しいことについて紹介していきたいと思います.

なお,ディーラーに行く前にできればクルマについて情報収集をしてほしいと思いますので,もしよければこちらの記事も参考にしてください.

では,本題に入ります.

Contents

ディーラーを選ぼう!ポイントは“人”

新車はどこで買っても同じものが手に入ります.しかし,クルマにはオイル交換などのメンテナンスが必要ですし,故障・不具合の時には整備が必要です.もちろん車検もあります.

つまり,買ってからもそのお店と長く付き合っていく可能性があるということです.

なので,私は「トヨタの店はどれも同じ」という感覚ではなく,各店舗は違うと考え,信頼できるお店でクルマを購入すべきと考えています.

では,どういう観点でディーラーを選べばよいのでしょうか?

ここからは私の考えですので,共感できる部分とできない部分が必ずあると思いますから参考程度に読んでください.

私のディーラー選びのポイントは「人」に尽きます.

クルマは高いです.新車であれば安いものでも100万以上支払いますし,高いものはそれはもう家が買えるくらいの価格のものもあります.当然お金を払えばクルマは買えますが,同じものを買うなら気持ちよく買いたいと思うのは自然な流れです.

私のディーラーの選択基準は,「この人からなら,高いお金を払って買っても後悔しない」と思えるかどうかです.

私はこれまで祖父から譲り受けた軽四に始まり6台のクルマに乗ってきました.最初は貰い物,その後中古車3台と新車2台を購入しました.新車は2台ともディーラーで購入しました.

1台目は,家族のクルマとしてホンダのライフというクルマを買いました.「ちょっと見に行こうか」とホンダのお店に行った時に,営業の方の対応がとてもよく,試乗車がそのお店になかった際には,別のお店で試乗できるように手配してくれたり,そのクルマを選ぶデメリットについてもきちんと話してくれたりしました.「この人から買おう!」と思ったので,迷いなく購入を決めることができました.

2台目は,アウディのA6というクルマを購入しました.こちらはアウディというクルマに憧れがあったので,近くにあるディーラーに試乗をお願いしにいきました.試乗だけして帰る予定でしたが,対応してくれた営業の方が同世代で地元が比較的近いという共通点があり,誠実で一生懸命な対応にとても好感が持てました.はじめは試乗だけのつもりだったんですが,いろいろと情報を伺い話を進めていく中で “この人なら” と思えたことと,クルマ自体の良さも合わさって,購入に至った経緯があります.

ホンダの営業の方は,ディーラーを辞められた(保険会社に転職されて,そちらでもお世話になりました)のですが,次に担当になった方とあまりウマが合わずディーラーとは疎遠になってしまい,結局そのクルマはガリバーで売却しました.保険会社に転職された後にもお世話になったのは私個人として信頼していたし,こちらのリクエストに対して真摯に対応してくれたからです.結局は「人」ということになります.

アウディの営業担当の方もディーラーを退職されてしまい,その後はお会いすることもありませんでしたが,次に担当になった方とまたウマが合わず疎遠になり,さらに担当が変わりました.現在担当の方は第一印象はよくなかったのですが,会話を重ねる中で信頼できる方だと感じたので,今は何かあればすぐに相談するような関係が築けていると感じています.

これは,私だけの感覚かもしれませんが,クルマって故障のリスクもあるし,不幸にも事故してしまうこともあるから,そんな時に相談できる人がいる安心感も含めてお店を選んでクルマを購入することで,総合的な満足感は確実に上がると思います.

もうひとつ,私の経験を.

ちょっと冷やかしでレクサスのディーラーに行った時の話です.明らかに購入意志がなかったので,その旨を対応してくれた営業さんに伝えた上でクルマを説明してもらいました.すると,クルマの機能や良い点などを実車を用意した上で快く説明してくれました.

その時はアウディのA6に乗っていたのですが,非常に自然に話の流れに乗って「アウディのA6でしたら,GSが同じような車格になりますね.先日もA6からの乗り換えの方がいらっしゃいました」と,ガツガツ売り込むわけでもなく,スマートに勧めてくださったんですよね.その場の雰囲気を伝えることができないので歯がゆいですが,その時,この人からなら買ってもいいな!と思いました(もちろんやすやすと買えるものではありませんが…).

では,ディーラーを選ぶために,そしてもちろんクルマを選ぶために,ディーラーで聞いて欲しいことややって欲しいことを書いていきます.

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ディーラーで聞くべきこと

実際にクルマを購入するディーラーを選ぶためにも,ディーラーの雰囲気や対応する営業の方とお話をしないと始まりません.なので,自分に合うディーラーを選ぶためにも,ディーラーに足を運ぶ必要があります.どこから行くかは立地やネットでみた雰囲気などを参考に決めてください.

ディーラーに行ったら,きっと受付の方とか営業の方に話しかけられると思います.なので,「ふらっと見にきた」とか「〇〇というクルマを見に来た」いうことで話しかけてみてください.もちろん,「〇〇というクルマが欲しい!」という買う気アリアリな感じで行くのもひとつなのですが,買う気があるお客へは自然と対応が良くなります.見たいのは人柄ですから,買う気がなさげな方が,その人の普段の雰囲気が出やすいです.

なお対応してくれる営業さんは選べませんので,そこは運ということでw.

営業さんとは,「気になっている車種」とかを話題にして会話を楽しんでください.

クルマの話になれば,きっと自社のクルマのいい面をたくさん話してくれると思います.なので,会話の中でネガティブな面やライバル車についても聞いてみてください.「このクルマのユーザーさんがここは使いにくいっていう話があるか?」とか,「ライバル車との違いは?」などの疑問をぶつけます.ライバル車をあからさまに否定するような話をされると,あまり印象よくないですよね.

これらの会話の内容や,話し方・雰囲気などから,「あっ!この人からならクルマ買ってもいいかも!」とそう思えるなら,そのディーラーで購入に向けた検討をすべきだし,逆に「なんか生理的に嫌!」って思ったら後悔するかもしれないので,「情報ありがとうございました!」で帰るべきです.

というのも,これまでの人生経験や価値観は人それぞれなので,結局は会話をしている際のフィーリングが大事だと思うからです.

ちなみに,同じ店舗でもスタッフさんによる違いは当然あります.私は,いまいちな営業さんに当たっちゃっても,「担当を変えてくれ!」って言えないタチなんで,ハズレだなと思ったら「情報ありがとうございます.」って言って,適当に話を切り上げて帰ります.運が悪かったと諦めてその後その店には寄り付きません.途中で担当者が変わって気に入らなかった場合も同じです.最低限の用事さえもいかなくなります(整備や車検はガソリンスタンドでも対応頂けますから).

では,購入候補の各メーカーについて,購入してもいいと思う営業さん(ディーラー)を見つけたら,次は試乗です.

ディーラーでは必ず試乗をしてください!

ディーラーで必ずやるべきことは,試乗です.

私はかつて「試乗は買う人がすることで,気軽にお願いするのはちょっと….」とか思っていましたが,遠慮は禁物です.もともと候補ではない車種でも,乗ってみると「いいじゃん!」ってなることもありますので,可能ならいろんなクルマに試乗をしてみてください.

なお,試乗の際には営業さんがついてきますし,近所を一周くらいの短い距離です.万が一事故にあったとしても,そういう保険にディーラーが入っていますから,遠慮する必要はありません.

試乗では,クルマのサイズ感とか運転のしやすさを確認してください.例えば,「大きいクルマは運転しにくいから」と敬遠するかもしれませんが,乗ってみると視界が広かったり,運転しやすかったりします.高速道路もいけるなら行ってみてください.少しでも多くの距離を走ることで,そのクルマの特性とかがわかるかもしれません.

あとは,実際のクルマの機能についても説明を受けてください.最近のクルマは前のクルマに一定の車間をあけてついて行ってくれたりする機能(自動運転みたいな機能)や,衝突軽減ブレーキ(自動ブレーキ)の機能があるので,そういうことも可能なら体験してみてください.

あと,もう一つは駐車です.駐車場が狭いディーラーもあるので“可能であれば”ということになりますが,試乗車で実際にやってみた方がいいです.後ろが極端に見にくいという場合があるかもしれませんし,駐車を支援するような装備(バックカメラの映像など)についても知ることができます.

試乗が終わったら,内装とかトランクの容量とかを確認します.日常で積む荷物(ベビーカーとか)が入るかどうか,その時の空き容量とかを実際にみてみます.後部座席にも実際に座って,広さや座りごごちを体験してみてください.

百聞は一見にしかず.話だけで「便利そうだな」と思うだけでなく,見て,そして実際に体験して「便利じゃん!」とか「思ってたよりいまいち」なのかを感じてください.

候補としている車種については全て試乗することをオススメします.ディーラーに行くと話が長く,時間がかかりますが,時間をかけて納得できるクルマを買うために必要なことですので,時間の許す範囲でじっくり選んでください.

購入に向けて見積もりをもらいましょう!

ディーラー(営業さん)を選んで,試乗をしたらあとは購入に向けたお話になります.

そこでもらうのは見積もり.車種については自分の希望をしっかり伝えてください.そして装備についてはオススメを聞いた上で,ある程度営業さんに任せてください.見積もりには当然各装備の価格も表示されます.必要な機能と必要ない機能を考える上で,必要そうな機能をリストに挙げて,そこから不要なものを省く方がよいです.なぜなら,後から追加すると当然価格も上がりますし,予算をどんどんオーバーしていくということもあり得るからです.

加えて,下取り車がある場合は査定してもらいましょう.ディーラーの下取りはクルマ買取専門店に比べて安いと言われがちですが,ディーラーで売るメリットもあります.

それは,納車までの期間のクルマの手配です.

ディーラーの場合は新車と交換で今のクルマを手放しますが,クルマ買取専門店の場合「今すぐ売ってくれるならこの価格」みたいな提示があるからです.

個別の状況により異なりますが,下取りの価格をしっかりと出してもらった上で,候補を比較検討し,購入するクルマを決めたら納車日が決まります.その納車日の直前にクルマ買取専門店に査定してもらい,より高く売れる方に売ってください.

もちろん,クルマの購入は信頼関係が大事ですので,ディーラーにもクルマ買取専門店で売る可能性があることをあらかじめ伝えておき,下取りしないなら速やかに連絡をいれてください.

最後に

いかがでしたでしょうか?

過去,私はディーラーは敷居が高いところだと思っていましたが,最近は年齢を重ねて図太くなったことも合わさり,結構気軽に行っています(冷やかしも含めて).

クルマの購入は大きなお金が絡むことなので,後悔したくないですよね.金銭的な面や家族との折り合いなどを含め,ある程度妥協することが必要な場合がありますが,クルマを購入したあとに後悔しないためにも,「見て・聞いて・触れる」ことで納得感のある一台に出会ってください!

2019-06-07