おせち料理は，多種多様なものが通販で手軽に手に入りますね．
有名店とのコラボ商品や，キャラクターものなど，本当に選択肢が多く，好みや予算に合わせて選ぶことができます．
おせち料理は配送時期が決まっているので，最近の主流は冷凍配送のおせちです．
ただ，冷凍でくるのはちょっと・・・って思う方もいらっしゃるのではないでしょうか？
そこで今回は，おせち料理の配送方法で冷凍と冷蔵の違いについて調べました．
Contents
冷凍配送のメリット
まずは冷凍配送から．
冷凍配送は，何と言っても受け取り日の指定に柔軟性があることがメリットですね．クリスマスからお正月にかけての間ならどこでも指定可能というわけではありませんが，ある程度配送時期を選択できます．
また，冷凍は賞味期限が長いというのも大きなメリットですので，最終手段としては宅配会社さんに保管してもらうという選択肢も出てきます（あくまで最終手段です）．おせちを何種類か頼んで，いろんなものを試してみることも可能ですね（お値段は高くつきますが・・・）．
お正月は実家や旅行先で過ごす予定だ！という方も，帰宅後に自宅でおせちを楽しみたいという場合は，冷凍一択ですね．冷凍のままであれば大体１ヶ月くらいは大丈夫です．
では，味はどうでしょうか？
冷凍したものを家庭で解凍するので，味は少し落ちてしまうかもしれません．特に繊細な食材の場合はなおのことですね．
しかし，技術の進歩とはとてもありがたいもので，-1℃〜-5℃の大きな氷の結晶ができやすい温度帯を一気に通過する急速冷凍方式で冷凍されています．
これであれば，大きな氷の結晶ができません．
お刺身とかだとわかりやすいですが，冷凍したものを解凍していくと細胞が壊れているので，ドリップがでてきますよね．これって，氷の結晶で細胞が壊れている証拠で，旨味成分も逃げてしまいます．
細胞が壊れなければドリップも出ず，旨味もそのままですので，この急速冷凍で冷凍しているおせちは，つくった時のまんまを限りなくそのまま維持しているということになります．
また，冷凍で日持ちするということで，薄い味付けで提供可能ということや，盛り付けたものを冷凍するので，解凍するだけで綺麗なおせちを食卓に持っていけるなど，いいことは多いです．
ちょっと考えておかないといけないのは，解凍の時間です．
冷凍のおせちは自然解凍する必要がありますが，きれいに解凍するために冷蔵庫で1日〜2日程度解凍する必要があります．室温での解凍もできなくはないですが，温度変化があることや，冬場は暖房をつけていたりするので，きれいに解凍することは難しいです．
1月1日に食べようと思うと，12月30日の夜には遅くとも冷蔵庫に入れたいですね．配送日が12月30日限定という商品も多いので，基本は着いたらそのまま冷蔵庫という流れになると思います．
なお，急いでいるからといって電子レンジでの解凍はご法度です．見た目も味も悪くなってしまいますので．
おせち料理は，保存食という前提がありますが，冷凍おせちの中には健康志向の薄味のものがあったり，最近はおせちというよりも料理ということで，保存することをあまり重要視していないメニューが入っています．なので，解凍後は2〜3日以内に食べきる必要があります．もちろん，残ったものは冷蔵保存ですね．
冷蔵配送のメリット
冷蔵配送のメリットは，何と言っても美味しさです．
冷凍技術が進歩したという話はしましたが，解凍の方法によっても味に差が出たりする可能性があります．
そこは冷蔵であれば，板前さん（シェフ）が作ったそのままを味わうことができます．
中には真空パックに入ったものがあり，こちらはある程度長期保存が可能です．盛り付けの手間はありますし，自分で盛り付けると食材の量とかお重・お皿の大きさの関係でスカスカになってしまったといった懸念がありますが，何か自分でも料理を加えるという場合であれば，選択肢のひとつとしてはアリですね．
一方注意が必要なのは，賞味期限と受取日です．
冷蔵おせちは，ある程度日持ちするように，濃いめの味付けにしていたり工夫はされていますが，おいしさとの兼ね合いで賞味期限には限界があります．
また，受け取りは基本は12月31日で，配送業者さんにも迷惑をかけないように家で待機しておく必要があります．おでかけの予定を入れたいということであれば，冷蔵は選択肢にしにくいですね．
まとめ
冷凍技術の発達と利便性の両面から，今では冷凍配送が主流になっています．板前さん（シェフ）の味を限りなくそのまま，しかもプロの盛り付けの状態で味わえるというのは，かなりのメリットですね．
こう聞くと冷凍でいいじゃん！ってなりますけど，味へのこだわりがある方や，解凍の時間を十分に取れないかもしれないという方は冷蔵の方がいいかもしれません．
我が家では，一昨年は冷凍で購入しましたが，毎年12月30日は実家でもちつきのため，家におらず，31日に家に帰ることから，解凍の時間を十分に取れませんでした．
そこで，去年は冷蔵で購入し，12月31日に受け取ってそのまま翌日の食卓へ並べました．
多くの方は冷凍の方が便利だと思いますが，シチュエーションやこだわりによっては冷蔵での配送の方が良い場合があります．
お正月の予定を家族で話し合う時に，おせちについても話題にあげ，どんなおせちにするかということも併せて話せば，家族の楽しいひとときを過ごせますね．
ご参考になれば幸いです．
2019-09-06
