旅行の話

パラグアイはどんな国?首都・観光地・治安・伝統料理をチェック

2019年9月5日のキリンチャレンジカップで,日本代表と対戦したパラグアイ.結果は2-0で日本が快勝しましたね.

パラグアイのFIFAランキングは39位で,今回を含めた過去10回の対戦成績は4勝2敗4分で日本側が勝ち越しています.

では,パラグアイという国についてはどのくらいご存知でしょうか?

私は,場所も含め知らなかったので,今回はパラグアイという国について調べてみました.

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パラグアイの基本情報

パラグアイは,南米の真ん中くらいに位置する国です.

人口などの基本的な情報は以下です.

正式国名 パラグアイ共和国
首都 アスンシオン
人口 約696万人(2018年)
面積 40万平方キロメートル(日本の1.1倍)
公用語 スペイン語・グアラニー語

1811年にスペインから独立した経緯から,スペイン語が公用語のひとつです.しかし,人口の80%以上が先住民族の言葉であるグアラニー語を理解し使っています.

グアラニー語をいくつか紹介します.

やあ!(基本の挨拶) Mba´éichapa? (バエシャパ)
おはようございます Mba´éichapa neko´ĕ?(バエシャパ ネコエ?)
ありがとう Aguyje.(アグイジェ)
はい Heĕ(ヘエ)
いいえ Nahániri –  Ani(ナハニリ アニ)

聞き覚えは当然ありませんし,発音は想像ができません(笑)

 

パラグアイは,永住権を安価に取得できる国なので,日本からの移住の候補地として注目されています.その国民性はひと昔前の日本と似ていて,家族・親戚が協力しあって生活を営んでいくようです.日本人の本来の気質と共通したところがありますが,日本との関係はどうなんでしょうか?

実は,パラグアイはかなりの親日国です.

1959年に「日本・パラグアイ移住協定」が締結されて,パラグアイに渡った日本人は,農作に励み,農業を発展させました.そのおかげで,小麦はパラグアイの自給自足に貢献し,大豆は大きな輸出産業に発展し,経済成長が加速しました.

現在でも,日本はアメリカと並ぶパラグアイの経済支援国です.

これらの関係性は,日本からパラグアイに渡った先人たちのおかげですね!mila

日本からパラグアイへは直行便がないため,北米かヨーロッパを経由し,さらに南米の主要都市(サン・パウロやブエノス・アイレス)で乗り継ぐことから,26〜35時間もかかります.かなり気合を入れないと行けない国ですね.

パラグアイの観光地は?

パラグアイの観光産業は発展途上ではありますが,その裏返しとも言うべきか,自然・野生動物・古代の文化遺産などが観光のメインになります.

パンタナル湿原

世界最大級の湿原地であり,パラグアイの大自然を満喫できます.ブラジルがメインですがパラグアイ側からもアクセスでき,カピバラ・ワニ・翡翠・フクロウなど,多くの野生動物を見ることができます.

雨季には道がなくなるので,船で観光ということになります.

ちなみにこの湿地帯は日本の本州と同じくらいの大きさがあるそうです.

カテドラル

1845年に完成されたカトリック教会です.

アスンシオンの中でもとても映えるフォトスポットですね.内部はとても広いようで,入ると驚くほどだそうです.

イタイプダム

世界で2位の規模を誇る水力発電所でもあります.ブラジルとの国境近くにあり,パラグアイの電力のほとんどをまかなっています.ブラジルと共同で作ったダムなので,その電力はブラジルにも送られています.

迫力ある水しぶきとその大きさが魅力ですね.

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パラグアイの治安は?

外務省の海外安全HPによると,パラグアイ(首都アスシオン近辺)では,危険レベル1の「十分注意してください」とされています.

パラグアイの方の気質は古き良き日本と同じとの情報があり,家族・親戚を大事にして,情にも厚いです.妊婦さんが順番待ちしてると,自然とみんな譲ってくれるとのことなので,基本的にはいい人の集まりですね.

でもやっぱりどこに行っても怖い人はいるので,これはもう仕方ないということでしょう.

特に注意すべきは,スリやひったくり.バイクに乗ってすれ違いざまを狙われたり,ナイフで脅して金品を強奪ということが起こっているそうです.

スラムや人気のない通りには行かず,夜間には出歩かないというのが基本ですね.

首都のアスンシオンでは,パラグアイ川沿岸のチャカリータ地区というところが貧民街ですので要注意です.

 

首都を離れると,パラグアイ中部の地域は,危険レベル2「不要不急の渡航禁止」勧告が出ています.コンセプシオン,サン・ペドロと呼ばれる地域で,こちらでは反政府武装グループによる誘拐が頻発しているそうです.

まずは,レベル2の地域には絶対に行かない.そして首都アスンシオンでも,防犯対策をしっかりした上で,派手な服装やブランドもののバックは避け,貴重品は分散して持つようにしなければなりません.

 

パラグアイ料理は?

南米パラグアイの定番料理は「アサード(Asado)」

スペイン語で焼いた肉という意味で,シンプルに岩塩か塩胡椒のみで焼いた塊の肉です.

アサードは,パラグアイ人の社交の場でもあるので,大きな塊肉を皆で分けて食べるという文化にあります.

南米は,塊肉を焼いて食べる文化が多いですよね.ブラジルのシュラスコもそうだし,アルゼンチンでもアサードは国民食ですし.

アサードの文化を見ても,パラグアイ人の方々が繋がりを大事にしていることが見受けられますね.

なお,2019年3月に開催された,Asado Latin Festでは,パラグアイのチームが優勝しています.

 

そのほかにも,薄切り肉をカツにした「ミラネッサ(Milanesa)」,パラグアイ風肉団子である「アルボンディガス(Albondigas)」などがあります.ミラネッサはミラノ風という意味だし,アルボンディガスはトマトソースで煮込まれたものを見かけるそうです.

これは,パラグアイにはイタリア系の移民が多いことが背景にあります.もともとパラグアイになかったトマトを栽培して根付かせたのが日本人ということも考え合わせると,パラグアイで是非食べたい一品ですね.

 

では,主食は?というと,キャッサバという芋類を食べます.実は,キャッサバというのは日本で大人気のタピオカの原料です.

実はこのキャッサバ,有毒ということをご存知でしょうか?キャッサバには「シアン化合物」という毒が含まれています.毒抜きの最初の行程は皮を剥くこと.実はキャッサバの毒のほとんどが皮に集中しています.皮を剥いたら次は水につける.水を交換しながら数日間水に浸すことで毒が抜けていきます.また,茹でてから水に浸すと1日程度で毒が抜けるので,時短にはそちらの方がよいですね.

人気が出すぎてタピオカ不足が話題になることもありますが,タピオカ作るのも簡単ではないですね.

まとめ

今回は,南米の真ん中に位置するパラグアイについて調べました.

豊かな自然に囲まれ,野生動物や遺跡を堪能できる反面,治安はいいとは言い難いですね.

日本から乗り継ぎを重ね,1日以上かけて行かなければならないのはかなりしんどいですが,南米ならではの体験ができることは間違いなさそうです.

気軽には行けませんが,人生経験という意味を含めると,魅力的な都市です.

私もいつかは行ってみたい!

2019-09-05